フローリング張替えは住みながら可能?生活の現実

フローリング住みながらサムネイル

フローリングの張替えを検討し始めたとき、「住みながら工事できると聞いたけど、本当に現実的なの?」と感じる方は多いと思います。

ネットでは「1〜3日で終わる」「住みながら可能」といった言葉をよく見かけますが、その間の生活がどうなるのかまで具体的に書かれている情報は意外と多くありません。
この記事では、工事ができるかどうかを断定するのではなく、生活への影響を軸に、自分の家の場合どうなりそうかを整理していきます。

あずた

現場では「できますよ」と言い切るよりも、その間どんな生活になるかを具体的に共有する方が大切だと感じています。正解を決める記事ではなく、判断しやすくするための整理として読んでみてください。

1. 住みながら張替えはできる?まず知っておきたい前提

結論から言うと、フローリングの張替えは住みながら進められるケースも多い工事です。
ただし、「住みながらできる」という言葉は、普段通りの生活がそのままできるという意味ではありません。
生活は一時的に変わる前提で考えることが大切です。

工期が数日で終わるとしても、その間は家具を動かし、生活用品をまとめ、工事範囲に合わせて生活拠点を移すことになります。
まずは「できるかどうか」よりも、「どんな現実になるのか」を押さえておきましょう。

1-1. 「できる」と「楽にできる」は違う

現場では「住みながら可能です」とお伝えすることは多いですが、その言葉の受け取り方にズレが出やすいのも事実です。
可能かどうかと、負担が少ないかどうかは別の話だからです。

例えば、6〜8畳程度の部屋であれば2日ほどで張替えが終わることもあります。
しかし、工期が短い=楽という意味ではありません。
短期間でその部屋を空にしなければならず、生活用品の整理を一気に進める必要があるからです。

例えば、1部屋だけの施工であれば影響は限定的ですが、LDKを含む全面施工になると生活動線が大きく変わります。
どこを施工するのか、どこが使えなくなるのかによって、体感の大変さはまったく違います。

1-2. 家具移動は「どこまで業者で、どこから自分か」

住みながら張替えを考えるとき、多くの方が不安に思うのが家具移動です。
「全部自分でやるの?」「業者がやってくれるの?」という疑問は当然だと思います。

基本的には、タンスや食器棚、ソファなどの重たい家具は業者側で移動するケースが多いです。
ただし、そのまま動かせるわけではありません。中に入っている物は事前に出しておく必要があります。

  • 重たい家具の移動:基本は業者が対応することが多い
  • 家具の中身:事前に空にしておく必要がある
  • 段ボールや細かい荷物:基本的に施主側でまとめる
  • 家具移動費:別途費用がかかる場合がある

ここで見落とされやすいのが、「生活用品の片付け」です。
普段使っている物を一旦箱にまとめ、使う物だけ取り出せるようにする作業は、思っている以上に手間がかかります。
工事が進むごとに「出す→しまう→戻す」を繰り返すケースもあります。


会社によっては家具移動の範囲が限定的だったり、住みながら施工を前提にしていないケースもあります。家具移動費が想定より高くなることもあるため、見積り時にどこまで対応してくれるのかを確認しておくと安心です。

この「役割分担」を理解しておくだけでも、住みながらが現実的かどうかの判断はしやすくなります。
次のセクションでは、住みながらが成立しやすい条件と、難しくなりやすい条件を具体的に整理していきます。

2. 住みながらできるかどうかを分ける条件

ここからは、実際に「住みながら進められそうかどうか」を判断するための条件を整理します。
工法や工期の長さよりも、生活をどう回せるかが分かれ目になります。

まずは、住みながらが成立しやすいケースから見ていきます。

2-1. 住みながら進めやすいケース

住みながらが現実的になりやすいのは、「逃げ場がある」「動線が残る」「片付けが回る」状態が作れる場合です。
単に部屋数が多いということではなく、生活拠点を一時的に移せるかどうかがポイントになります。

住みながら進めやすい条件

  • 部屋を分けて生活できる
    工事しない部屋を生活拠点にでき、寝る・着替える・最低限の収納が確保できる状態。
  • 工事範囲が限定的
    1部屋だけ、廊下だけなど、生活の中心を同時に止めない施工範囲。
  • 荷物をまとめる余裕がある
    一時的に家具や生活用品を集約できる部屋や収納スペースがある。
  • 上張りも選択肢に入る
    下地を触らない工法であれば、工期や夜間の制限を抑えやすい。

これらがそろっていれば、多少の制限はあっても生活を回しながら工事を進められる可能性が高くなります。

2-2. 住みながらが難しくなりやすいケース

逆に、次のような条件が重なると、住みながらは一気に難易度が上がります。
特に「LDKを含む全面施工」と「荷物が多い」が重なると、生活の中心が止まりやすくなります。

借り住まいを検討した方がいい条件

  • LDKを含む全面張替え
    生活の中心が数日間使えず、動線を確保しにくい。
  • 平屋やコンパクトなマンション
    上下で生活を分けられず、逃げ場を作りにくい。
  • 荷物が多く一室に収まらない
    家具や生活用品の一時避難スペースが足りない。
  • 在宅時間が長い
    日中の音や制限を受け入れにくい生活スタイル。

例えば、LDKの張替えに3〜4日かかる場合、その前にLDKの荷物を移動し、工事が終われば別の部屋から荷物を戻すという流れになります。
工事範囲が広いほど、この「動かす→戻す」を繰り返す回数が増えます。

住みながらが難しいのは、工期そのものよりも「生活を何度止めるか」によって決まることが多いです。

ここまで整理すると、自分の家がどちら寄りか、ある程度イメージできるはずです。
次のセクションでは、工法の違いによって生活への影響がどう変わるのかを見ていきます。

3. 借り住まいを検討した方がいいケース

ここまで読んで、「なんとか住みながらいけそう」と感じた方もいれば、「うちは厳しいかも」と思った方もいるはずです。

ここでは、現場で実際に借り住まいを選んだ方が結果的に楽だったケースを整理します。
無理に住みながら進めるより、最初から環境を分けた方が負担が少ないこともあります。

3-1. 全面張替えで逃げ場がない

マンションや平屋で、LDKを含めてほぼ全室を張り替える場合、生活拠点を確保するのが難しくなります。
特にマンションは上下で分けることができないため、工事範囲が広いと生活動線が確保できなくなることがあります。

  • LDKを含む全面施工:生活の中心が一時的に使えなくなる
  • 平屋やコンパクトなマンション:逃げ部屋を作りにくい
  • 荷物が多く一室に収まらない:避難スペースが確保できない

この条件が重なると、片付けと移動を繰り返すよりも、一度しっかり引っ越して工事を終わらせる方が精神的に楽になることもあります。

3-2. 在宅時間が長く、日中の制限が大きい

住みながら工事は、日中の制限を受け入れられるかどうかも重要です。
工事は朝8時半〜9時頃に始まり、夕方17時前後まで続くことが一般的です。
切断や加工の音は断続的に出るため、時間帯を完全に予測することは難しいのが実情です。

LDK周辺を施工する場合、日中はホコリが舞いやすく、基本的にキッチンは使えないと考えておいた方が安心です。
冷蔵庫は一時移動して使えるよう配慮されることが多いですが、昼食は外食や持ち帰りを前提にした方がスムーズです。

  • 在宅ワークが中心:日中の音がストレスになりやすい
  • 小さな子どもがいる:昼寝や生活リズムへの影響
  • ペットがいる:音や環境変化に弱いケースがある

日中の制限を数日〜1週間受け入れられるかという視点で考えると、自分にとって無理がないか判断しやすくなります。

4. 上張りと張替えで生活への影響はどう変わる?

同じフローリング工事でも、上張りと張替えでは生活への影響が変わります。
工法の違いを理解しておくと、「住みながら」が現実的かどうかの判断がしやすくなります。

  • 上張り:既存床の上に重ねるため、下地を触らず工期が短めになりやすい
  • 張替え:既存床を撤去するため、下地の状態によって工期や制限が増えることがある

上張りは、下地を触らない分、夜に歩けるケースも多く、住みながら向きと感じる方が多いです。
一方で張替えは、床を根本から直せるメリットがある反面、生活への制限はやや大きくなります。

構造的な違いやメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく整理しています。

5. 簡易チェック:あなたはどちらの可能性が高い?

ここまでの内容を踏まえて、簡単にセルフチェックしてみましょう。
あくまで目安ですが、判断のヒントになります。

  • 工事しない部屋を生活拠点にできる
  • 荷物を1〜2部屋にまとめられる
  • LDKを同時に全面施工しない
  • 日中の音をある程度受け入れられる
  • 上張りも検討している

3つ以上当てはまる場合は、住みながらでも現実的な可能性があります。
逆にほとんど当てはまらない場合は、借り住まいを前提に段取りを組んだ方が安心なケースもあります。

最終的な判断は「できるかどうか」ではなく、「無理なく続けられるかどうか」で考えることが大切です。

6. マンションと戸建てで難易度はどう違う?

住みながら張替えができるかどうかは、建物の種類によっても変わります。
間取りや構造の違いが、そのまま「逃げ場の作りやすさ」に影響するからです。

6-1. マンションの場合

マンションはワンフロアで生活が完結するため、工事範囲が広いと動線が止まりやすくなります。
特にLDKを含む全面施工では、生活の中心が一時的に使えなくなることがあります。

  • 上下で生活を分けられない:工事と生活が近くなりやすい
  • 荷物の一時置きスペースが限られる
  • 管理規約や時間制限がある:工事時間が厳密な場合もある

マンションの場合、管理規約によっては音の出る作業時間が細かく決められていることがあります。
そのため、思ったより1日の作業時間が短くなり、結果として工期が伸びるケースもあります。

そのため、マンションは「荷物をどこにまとめられるか」が成否を分けるケースが多いです。

6-2. 二階建て戸建ての場合

二階建ては、上下階で生活と工事を分けられる可能性があります。
例えば1階を施工中は2階を生活拠点にする、といった方法が取りやすいです。

  • 上下で生活拠点を分けやすい
  • 一時的な荷物避難がしやすい
  • 段階的に工事を進めやすい
同じ全面施工でも、戸建ては「逃げ場」を作りやすい分、住みながら成功しやすい傾向があります。

7. 住みながら工事を成功させるために確認すべきこと

ここまで読んで、住みながらいけそうだと感じた方もいると思います。
ただし、最終的な負担は業者の段取り力によって大きく変わります。同じ工法でも、説明と進め方で生活のしんどさはかなり違います。

7-1. 見積り時にここまで説明できるか

住みながらを前提にするなら、次の点を具体的に説明してもらえるかが一つの目安になります。

  • どの部屋から、何日目に進めるのか
  • 家具はどこへ移動し、いつ戻すのか
  • 夜はどこまで歩けるのか
  • 家具移動費はいくらかかるのか

特に家具移動は会社によって対応範囲が大きく異なります。

中には住みながら施工を前提にしていない会社もあり、借り住まいを勧められることもあります。
また、家具移動費が想定より高額になるケースもあるため、事前確認は欠かせません。

これらが曖昧なまま進むと、「聞いていなかった」「思っていたより大変」というズレが起きやすくなります。

7-2. なぜ比較が必要なのか

住みながら工事は、会社ごとに段取りの考え方や家具移動の範囲が異なります。1社だけの説明だと、それが一般的に感じてしまい、比較する基準が持てません。

  • 家具移動費の設定が会社ごとに違う
  • 住みながらの経験値に差がある
  • 段取り説明の丁寧さに差が出やすい

例えば、同じ張替え工事でも「どの部屋から進めるのか」「何日目に荷物を戻せるのか」まで具体的に説明できる会社もあれば、そこまで踏み込まない会社もあります。
生活を止めない段取りを考えてくれるかどうかは、比較して初めて見えてくることが多いです。

住みながらを選ぶかどうか迷う段階こそ、複数社の考え方を聞いてみることで、自分の家に合った進め方が見えてきます。
無理に契約を急ぐ必要はなく、まずは説明を比較するだけでも判断材料になります。

比較のハードルを下げる方法として、匿名で複数社に相談できるサービスを使うという選択肢もあります。

「どこに相談すればいいか分からない」場合の選択肢
失敗しないリフォーム会社選びなら「ホームプロ」

私自身、現場で数多くの案件を見てきましたが、最初から1社に絞るよりも、考え方を比較してから決めた方が納得度は高いと感じています。
まずは条件整理の延長として、複数社の提案を聞いてみるだけでも十分です。

まとめ

フローリングの張替えは、住みながら進められるケースも多いですが、「できるかどうか」より「無理なく続けられるかどうか」で考えることが大切です。

逃げ部屋があるか、荷物をまとめられるか、工事範囲はどこか。これらを整理すれば、自分の家が住みながら向きか、借り住まい向きかが見えてきます。

そして、その負担を軽くできるかどうかは、業者の段取り力にも左右されます。
1社の説明だけで決めてしまわず、進め方や家具移動の考え方を比較してみることで、後悔の少ない選択につながります。

住みながらできるかどうかは、家の条件と段取りで変わります。
まずは自分の家の条件を整理し、進め方を具体的に説明してくれるかを確認してみてください。
納得できる進め方を選ぶために、複数の会社の考え方を比較することも、安心への一歩になります。

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