寒いお風呂は「窓」で変わる!快適浴室リフォーム術

2025年6月29日

浴室窓リフォームサムネイル

私はリフォームの営業・監督を通じて浴室の工事は何百件と担当してきましたが、毎回強く感じるのは——

「快適な浴室は、窓のリフォームをセットでやってこそ完成する」

ということ。

「寒いからシステムバスを最新のものにしたい」「結露やカビを何とかしたい」
そう考えてリフォームを検討される方はとても多いですが、“窓”のリフォームが重要だと気づいている方は少ないんです。

あずた
今日は、これから浴室リフォームを検討している方に向けて、「なぜ窓を一緒に工事すべきなのか」「どんな方法があるのか」プロの視点でわかりやすくお伝えします。

1. お風呂が寒い、結露がひどい…それ、窓が原因かもしれません

浴室で多くの方が感じている悩み。それは…

  • 冬場のお風呂が寒すぎて、入るのがつらい
  • 窓に毎日びっしりと結露がついて、カビが発生する

これ、設備の問題と思われがちですが、実は「窓」が原因のケースが非常に多いんです。

浴室寒いイメージ

とくに古い家によく使われている「単板ガラスのアルミサッシ」は、断熱性が低くて冬はまるで冷蔵庫のよう。
どんなに良いユニットバスを入れても、窓の性能が低ければ暖かいお風呂は実現しません。

ここでぜひ知っておいてほしいのが、「家の熱は、どこから逃げやすいか」という話です。
一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会の資料では、冬の暖房時に住宅から流出する熱の約58%が開口部(窓・ドアなど)を通じていると紹介されています。

つまり、浴室が寒い・結露がひどいと感じるなら、窓を対策しない限り、根本解決になりにくいということなんです。

冬の暖房時に住宅から流出する熱の割合:開口部(窓・ドアなど)58%(協会資料より)

引用:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会「断熱・省エネリフォームガイド」
https://www.kensankyo.org/syoene/qanda/mado/a_9.html

窓以外の“寒さの原因”もあります】
壁・床・天井の断熱材が入っていない/経年で効果が弱くなっているケースもあります。

その対策場合の対策は浴室を新しいユニットバスに交換するしかありません。特にユニットバスにはメーカーオプションで「断熱パック」(浴室全体の保温・断熱を強化する仕様)が用意されていることがあります。

窓の断熱とあわせて検討すると、「入った瞬間のヒヤッ」を減らしやすく、冬場の快適性がグッと上がります。

断熱パックなどのオプションや費用感は、下記で詳しく解説されています。

2. 窓リフォームにはどんな方法があるの?

浴室の窓リフォームには、状況や目的に応じて以下の3つの方法があります。
この中でも、特におすすめなのが【内窓の設置】【カバー工法による窓交換】です。

2-1. 内窓の設置:最も手軽で効果も抜群!

浴室内窓

「内窓」とは、今ある窓の内側にもう一つ窓を設置する方法。
外壁を壊さず、短時間で工事が終わるため、人気が高まっています。

特長

  • 工事はわずか半日程度
  • ガラスが二重になり、断熱性が飛躍的に向上
  • 防音・防犯性もUP!
  • 結露が減ってカビ対策にも◎
  • 費用相場:約5万~10万円前後(1箇所)

こんな方におすすめ

  • 浴室の寒さをできるだけ早く・安く改善したい方
  • 工期や費用を最小限に抑えたい方
  • 窓の位置や大きさはそのままでいいという方

注意点(プロの視点)

内窓は便利ですが、設置できないケースもあります。

  • 既存窓が内倒し窓や内開き窓の場合、干渉して開閉ができなくなる

現地調査でこれらをしっかり確認し、対応できるタイプかどうかをチェックするのが成功のカギです。

2-2. カバー工法による窓交換:見た目も性能も一新!

カバー工法は、既存の窓枠を残したまま、その上から新しい窓枠を設置し、枠同士の隙間を目隠しカバーでかぶせる方法です。
外壁を壊さずに済むため、一般的な窓交換よりもコストや工期を抑えることができます。

カバー工法イメージ

特長

  • 見た目が新しくなり、高級感のある仕上がりに
  • 内窓は2回開けないと空気が取り込めないが、1回の開閉で済む
  • 窓の動きがスムーズになり、掃除もしやすい!
  • 費用相場:約10万~20万円前後(1箇所)
  • マンションの場合、管理会社(組合)の許可が必要になる

こんな方におすすめ

  • 窓の開け閉めがしにくくなってきた
  • 浴室の雰囲気もスッキリきれいにしたい
  • 多少の費用をかけてでも機能性・デザイン性を両立したい

注意点(現場でよくある質問)

「カバー工法での窓交換はユニットバスに入れ替えた後からでも大丈夫ですよね?」

これはNOです。
浴室の壁パネルは窓のサイズや形状に合わせて現場で開口加工する必要があります
つまり、カバー工法での窓交換はユニットバスを解体し、設置する間に施工する必要があるんです。

在来工法の浴室でも、ユニットバスでも解体後でないと窓交換はできません。

 

2-3. 通常の窓交換(枠ごと撤去):自由度は高いが、慎重に検討を

既存の窓を枠ごと撤去し、まったく新しい窓を取り付けるのが「通常の窓交換」です。

特長

  • 窓のサイズ・位置を自由に変更可能
  • 自然光の取り入れ方など、空間全体を見直せる
  • デザインや開閉方式の選択肢が広がる

注意点

  • 外壁の補修が必要なため、工事が大がかりに
  • 費用も20万円以上(1窓)かかるケースが多く、慎重な検討が必要
  • 工期も長く、浴室の使用不可期間が延びる可能性あり

この工法は、大規模な間取り変更や外壁リフォームとセットで行う場合におすすめです。

浴室だけのリフォームであれば、まずは内窓またはカバー工法から検討しましょう。

3. 浴室リフォームと「窓交換」は必ずセットで考えるべき理由

ここが重要です。

窓の工事を浴室リフォームと同時に行うべき最大の理由は…

ユニットバスのパネルが「窓の形に合わせて加工される」から!

最近のシステムバスは、現場でパネルを組み立てて施工する「ユニット構造」です。

その壁パネルに窓の位置・大きさ・形に合わせて開口を空け、窓に合わせて窓枠を加工・設置する必要があるため、窓の交換は基本浴室の入替工事のタイミングに合わせる必要があります。

内窓設置は、基本的にユニットバスを交換してからにしましょう。
5~10年以上ユニットバスを交換しない予定なら内窓を設置しても問題ありませんが、ユニットバスを交換する際、微妙に窓枠サイズが変わるため、内窓の再利用ができないからです。

工事の流れ(簡易版)

工程 内容
① 解体工事 既存の浴室・壁・床を撤去
② 窓の施工 カバー工法、または通常の窓交換
③ ユニットバス設置 窓の仕様に合わせて浴室パネル、窓枠を加工し、組み立て

4. 費用・工期・特徴を比較して選ぼう

以下に、3つの方法をまとめた表をご用意しました。検討の参考にしてください。

工法 費用目安(税込) 工期 特徴 注意点
内窓設置 5〜10万円 半日〜1日 安価・断熱効果◎・工事も簡単 一部の窓に設置不可(内倒し窓など)
カバー工法 10〜20万円 1〜2日 見た目・性能のバランス◎ 浴室パネル設置と連動・後施工不可
通常交換 20万円〜 数日〜 自由度が高い 外壁補修が必要・費用高・工期長

5. まとめ:浴室の快適さは、窓で決まる

浴室のリフォームは、一生のうちにそう何度も行うものではありません。
だからこそ、「寒さ・結露・見た目・使いやすさ」まで考えた、後悔のない選択をしてほしいと思っています。

浴室が寒いのは、設備ではなく“窓”のせいかもしれない
快適なお風呂は、窓まで変えてこそ完成する

プロとして、あなたに本当におすすめしたいのは、浴室と一緒に窓も見直すこと。
内窓で手軽に断熱性を上げるのも、カバー工法でデザインも一新するのも、目的に合わせて最適な方法をご提案できます。

さらに補足として、2026年も高断熱窓の設置を支援する予算案が閣議決定され、窓の断熱改修を後押しする流れが続いています。
タイミングによっては、内窓設置や断熱窓への交換が補助対象となる可能性があるため、計画段階から情報を押さえておくと安心です。

引用:経済産業省「住宅の省エネ化の支援強化に関する予算案が閣議決定されました」(2025年11月28日)
https://www.meti.go.jp/press/2025/11/20251128004/20251128004.html

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