浴室リフォームの費用や相場ガイド(節約テクニックも解説)

2024年3月17日

浴室費用サムネイル
こんな方におすすめ
  • ユニットバスの入替リフォームは、どれくらいのお金が必要なの?
  • たとえば在来工法のお風呂で、TOTOのユニットバスにする場合など、パターン別にざっくりの費用が知りたい
  • 浴室の「部分補修」や「部品交換」の費用の目安が知りたい
あずた
リフォーム会社で何百と浴室リフォームの見積書を作り、かつ現場をおさめてきた私が、浴室タイプや選ぶユニットバスのさまざまパターンを網羅しながら費用・相場を解説します。

1.リフォームのメリットはキレイになるだけじゃない

浴室リフォームのきっかけは様々だと思います。

  • 汚れが落ちなくなった
  • 壁や浴槽が破損してしまった
  • 水栓や換気扇やドアなどが壊れた
  • 入口手前の床が水を吸ってボロボロになってきた

ただ、ユニットバスを入れ替えるのは高額の費用になります。
キレイになった、普通に使えるようになった、だけではもったいない。しっかりと浴室リフォームのメリットを把握しておきましょう。

1-1. 浴室リフォームのメリット

浴室リフォームはただ単に古くなったバスルームを新しくするだけでなく、多くのメリットをもたらします。

メリット

  • 清掃性の向上:現在のユニットバスは排水口や浴室ドアなど、清掃が楽になるように設計されています。オプションを追加すれば自動清掃機能もあります。
  • 快適性の向上:浴槽は各メーカーともに人間工学に基づいてリラックスできるように設計されています。オプションで照明やスピーカー、肩湯やマイクロバブルなどを選べる場合もあります。
  • エネルギー効率の改善:節湯型のシャワーヘッドや、断熱性能の高い材料を選ぶことで、水や暖房にかかるコストを削減できるケースがあります。
せっかく大きく投資するのであれば、もちろん予算とのバランスが重要ですが、できるだけ生活が豊かになるようにしていきましょう。

2. 浴室リフォームの大まかな相場

浴室リフォームを計画する上で、最も気になる点の一つが費用です。
ここでは「ユニットバスを入れ替えたときの相場感」「修繕・部品交換」について、そして費用を左右する要因について解説します。

2-1. カンタン相場チェック!

リフォームの費用相場は、様々な要因によって変動します。 費用に影響を与える主な要因をまとめました。

費用が変動する要因

  • 浴室のサイズ:ユニットバスの広さによって、商品代・工事費は大きく左右します。
  • ユニットバスのグレード:ユニットバスには様々なグレードがあり、費用は幅があります。
  • 追加する機能やオプション:浴室暖房乾燥機など、追加で工事費も上がるケースがあります。
  • 物件の立地や浴室までのアクセス:搬入・搬出経路が長い/戸建2Fの浴室など、工事費が上がることがあります。
これらの要因によって、浴室リフォームの費用は大きく変わってしまいます。

2-2. 浴室リフォームの費用・料金相場の目安

ユニットバスの入替、または在来工法⇒ユニットバス設置は、「選択するユニットバス商品」「工事内容」「追加する機能」によって大きく変わりますが、おおよそ次の金額が目安です。

料金相場の目安:80~260万円

この相場の目安を3つくらいに分解すると、以下の通りです。

グレード 内容 費用相場
基本的なリフォーム 「標準グレードのユニットバス」+「基本的な配管や電気工事」 80〜130万円
中級グレードのリフォーム 「標準~中級グレード+オプション」+「基本的な工事+オプション工事」 130〜190万円
高級グレードのリフォーム 「中級~高級グレード+オプション」+「基本的な工事+オプション工事」 190〜250万円

このように、浴室リフォームの費用はプロジェクトによって大きく異なりますが、一般的な目安としては70万円から250万円の範囲内で考えると良いでしょう。

2-3. 修繕・交換の知恵袋

全面的なリフォームが必要でない場合や、予算が限られている場合には、部分的な修繕や交換も一つの選択肢です。 こちらの一覧を参考にしてください。

修繕・交換項目 概算費用
水栓交換 30,000円〜50,000円
ドア交換 50,000円〜150,000円
換気扇交換 15,000円〜40,000円
浴室暖房乾燥機交換 70,000円〜150,000円
タイル壁の補修 30,000円〜(範囲による)

※これらの価格はあくまで目安です。実際の工事には、工事範囲、材料の選択、取り付けの複雑さなどにより価格は大きく異なる可能性があります。
リフォーム会社による正確な見積もりを取ることが重要です。

補修や交換は「一時しのぎ」という側面があります。数年後にユニットバスを入れ替えなくてはいけなくなった、というケースもありますので、補修や交換のさいはしっかりとリフォーム会社に相談しましょう。

水栓やドア交換の詳細はこちらの記事も参考にしてください。

浴室ドア
参考浴室ドア交換ガイド:カバー工法がおすすめな理由や費用相場

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それでは、次のセクションで浴室のタイプ別費用相場について詳しく見ていきましょう。

3. 浴室のタイプ別費用相場

浴室のタイプによって工事費が異なります。
例えば、戸建の在来浴室からユニットバスへの入替、既存のユニットバスの交換、マンションの場合などです。

ここでは、それぞれのケースにおける費用の相場を見ていきましょう。

3-1. 在来浴室からユニットバスへのリフォーム費用

戸建ての在来浴室からユニットバスへのリフォームは、ユニットバスからユニットバスへ入れ替える工事より、費用がアップしてしまいます。 在来浴室のリフォームには、次のような工事が追加されます。

  1. 既存の在来浴室の解体:古いタイルや浴槽を取り除きます。大きさによって解体費がアップします。
  2. 床の下地調整:土間コンクリートを流して床の高さを調整します。
  3. 木下地の補修(不要の時もあり):戸建て木造の場合、在来浴室は壁や床から水が染み込み、木下地が傷んでいるケースがあります。
  4. 換気扇用の配管ダクトや電気工事:在来浴室の場合、換気扇の配管・電気経路が変わるため工事が必要です。

上記のように工事が増えるため、ユニットバスの交換よりも工事費が「20~30万円」ほど高くなります。
在来工法からユニットバスに交換する際の相場は「100万円~」と考えた方が良いでしょう。

在来浴室からユニットバスに変更する際の注意点をまとめた記事も合わせて参考にしてください。

3-2. 戸建てのユニットバスの交換費用相場

戸建て住宅のユニットバスからユニットバス交換は、間取り変更がない場合、比較的シンプルなリフォームとなります。 ただし、次のようなケースはやや工事費が上がる可能性があります。

  • 浴室が2Fにある
  • 工事車両が建物の近くに停められず、手作業での搬入・搬出になる
  • 稀だが、浴室までの搬入スペースが確保できない

1・2つ目の場合は「5~10万円」ほど工事が上がると考えておきましょう。

※3つ目の搬入スペースが確保できないケースはまれです。基本的には通路が70㎝あれば一番大きな浴槽が通りますが、万が一70㎝ない場合は何かしらの方法で搬入経路を確保する必要があり、その費用はケースバイケースになります。

上記のような事例がなければ、戸建てのユニットバス入替は、おおよそ次のような相場になると思います。

戸建てユニットバス入替 費用
標準グレードのリフォーム 80~150万円
高級グレードのリフォーム 150~230万円

戸建ての場合の浴室リフォームのことをまとめた記事もあります。

3-3. マンションのユニットバスの交換費用相場

マンションのユニットバス交換は、一般的には戸建てよりも高額になる傾向があります。 理由は次のとおりです。

  • マンションタイプのユニットバスは、戸建てよりも「商品(ユニットバスそのもの)」が高くなる
  • 搬入・搬出距離が長くなるため、運搬・養生費などが上がる

マンションは戸建てよりも浴室のサイズが小さくなるため一概に言えませんが、仮に同じサイズとしたら、上記の理由で+10~20万円となるイメージです。
マンションのユニットバス交換の費用・相場を「標準」「高級」グレードと区分けすると、目安は次のようになります。

マンションユニットバス入替 費用
標準グレードのリフォーム 90~160万円
高級グレードのリフォーム 160~240万円

マンションの浴室リフォームについてまとめた記事もあります。

次のセクションでは、リフォーム費用に影響を与える別の要因、すなわちメーカーごとのユニットバスの選択について詳しく見ていきます。

4. 各メーカーのグレード別費用相場

浴室リフォームの費用を考える際、ユニットバスの選択は大きな要素の一つです。
いろいろなメーカーからさまざまなモデル・グレードが提供されており、基本的な性能は似たり寄ったりですが、それぞれのメーカーによって価格帯や特徴が異なります。

ここでは、主要メーカーのユニットバスを標準グレードと高級グレードに分けて、それぞれの費用相場を見ていきましょう。

4-1. 標準グレード

標準グレードのユニットバスは、バランスの取れた機能性とコストパフォーマンスを重視したモデルが多く、多くの方が選択されます。
以下に、主要なメーカーとその代表的なモデルの概要と費用相場を示します。

各モデルの中にもグレードがあったり、仕様を変更したりできます

メーカー モデル 費用相場
TOTO サザナ(マンションリモデル) 90万円〜140万円
LIXIL リデア(リノビオ) 80万円〜130万円
タカラスタンダード グランスパ 100万円〜160万円
Panasonic オフローラ(MR) 80万円〜140万円
トクラス エブリィ(ヴィタール) 90万円〜140万円
クリナップ ラクヴィア 90万円〜150万円

※これらの費用相場はユニットバス本体の価格と基本的な設置工事を含みます。 ※( )内はマンションタイプの名称です。
※2024/4現在の名称や費用です。
※ユニットバス本体は定価ではなく、値引き後の金額を加味しています。

メーカーを比較しますと、若干の金額差はありますが、そこまで大きくないと思います。
各モデルのどのグレード・タイプを選ぶのか、どんな仕様・オプションにするのか、によって金額は大きく変動しますので、各メーカーの特徴を基準に選ぶと良いでしょう。

■各メーカーの公式ページ

4-2. 高級グレード

高級グレードのユニットバスは、デザイン性や機能性において上位のモデルを指し、リラクゼーションや高い利便性を求めるユーザーに選ばれます。
ここでは、主要メーカーの高級グレードモデルとその費用相場を紹介します。

高級モデルは、標準モデルよりも幅広いデザイン・機能を選ぶことができます

メーカー モデル 費用相場
TOTO シンラ 140万円〜240万円
LIXIL スパージュ 130万円〜230万円
タカラスタンダード プレデンシア 160万円〜260万円
Panasonic L-CLASS 150万円〜250万円
トクラス AXIY 150万円〜240万円
クリナップ セレヴィア 160万円〜250万円

※これらの費用相場はユニットバス本体の価格と基本的な設置工事を含みます。
※2026/2現在の名称や費用です。
※ユニットバス本体は定価ではなく、値引き後の金額を加味しています。

高級グレードのモデルでは、基本の仕様(壁パネル、水栓、浴槽素材)が標準グレードより高いものになっています。
さらに、標準グレードでは選択できないようなデザイン、自動清掃機能など、豊富なオプションが特徴です。

このグレードを選択する場合、費用は大幅に上昇しますが、その分、浴室空間を特別なものにすることができるはずです。

5. 主なオプションと追加費用

ユニットバスリフォームでは、基本的な工事費用のほかに、追加オプションを選択することで快適性や機能性をさらに高めることができます。
ここでは、人気のオプションとその価値、および追加費用について説明します。

5-1. 人気のオプションとその価値

各メーカーのユニットバスに追加できるオプションは多数ありますが、特に人気のオプションをまとめてみました。

人気のオプション

  • 浴室暖房換気乾燥機:8~14万円暖房・衣類乾燥・涼風と機能が充実。状況によって電気工事費が上がるケースがあります。
  • おそうじ浴槽:9~14万円ボタン1つで浴槽内を自動洗浄。メーカーによっては洗い場床も洗浄するオプションがあります。
  • 肩湯・腰湯:12~15万円リラックス目的の人気オプション。高級グレードしか選べないケースが多いです。
  • 断熱パック:6~9万円戸建てに相性が良い断熱強化。高級グレードだと基本仕様に含まれることもあります。
  • 人工大理石浴槽:8~10万円変色しにくく、汚れが落ちやすい素材(標準はFRP)。高級グレードだと基本仕様に含まれることもあります。
他にも「手すり」「間接照明・ダウンライト」「オーバーヘッドシャワー」など、たくさんのオプションがあります。
各メーカーのショールームで確認し、予算と相談しながら慎重に選びましょう。

5-2. オプションの費用対効果

オプションを追加する際には、その費用対効果を考えることが重要です。
特に省エネ関連のオプションは、長期的に見たランニングコストの削減が期待できるため、現場では選ばれることが多いです。

省エネのオプション

  • 高断熱浴槽・断熱パック:浴槽や浴室全体を保温し、暖房費の節約につながることがあります。
  • タッチボタン式シャワー水栓:止めやすく、無駄なお湯を使いにくくなります。
  • 高効率の給湯器:12年以上使っている場合、浴室工事と同時に検討しやすいです(例:エコジョーズ)。
  • 内窓の設置:戸建てで窓が大きい場合、浴室とセットで体感が変わりやすい工事です。

6. 補助金と節約テクニック

リフォーム費用を抑えるためには、補助金を活用したり、節約テクニックを知っておくことが重要ですよね。
ここでは、リフォームに関連する補助金制度と、費用を抑えるコツについて解説します。

6-1. リフォーム補助金(助成金)制度の解説

近年、日本では家庭のエネルギー消費を削減する省エネリフォームが注目されています。
2026年2月現在では「みらいエコ住宅2026事業」という補助金制度があります。

この補助金は、断熱改善や省エネ設備の導入、バリアフリー改善など、特定のリフォーム工事に対して費用の一部が補助される制度です。

支援事業の名称は毎年変わりますが、何年か続いている補助金です。2025年度から断熱改修(例:内窓設置)を合わせて実施しなくてはいけない条件が加わり(2026年度も同様)、2024年と比べてやや厳しくなっています。

内窓に関しては下記サイトをご参照ください。

6-2. ユニットバス交換費用を抑えるコツ

実際にリフォームの営業をやっている私が(現場監督もやっていますが)、費用を抑えるためのコツを整理します。
ポイントは大きく3つです。内容を分けて見ていきましょう。

複数のリフォーム会社から見積もりを取る

ユニットバス交換は、同じメーカー・同じグレードに見えても「見積に含まれる工事範囲」が会社によって違うことがよくあります。
相見積もりは値引き目的というより、「工事内容のズレ」を見つけるために役立ちます。

  • 解体・処分・養生・電気工事など、含まれる範囲が違う
  • 追加費用になりやすいポイント(下地腐食・搬入条件など)の見立てが違う
  • オプションの入れ方が違い、総額の見え方が変わる

相見積もりを取りたいけど、「断るのが気まずい」「営業がしつこかったら嫌」という方も多いと思います。
そういう時は、第三者サービスを挟んで比較するのも一つのやり方です。

ホームプロの使い方(向き・不向きも含めて)を別記事でまとめています。

ホームプロの公式サイトはこちらです。
リフォームの費用相場まるわかり【ホームプロ】

価格交渉をする

相見積もりがあると、価格交渉はやりやすくなります。
ここで大事なのは「とにかく安く」ではなく、工事内容を落とさずに納得できる金額に近づけることです。

  • 「この金額になるならお願いしたい」と条件をはっきり伝える
  • 値引きが難しい場合は、オプション調整・グレード調整で落とし所を探す
  • 解体後の追加工事が出やすい家は、追加費用の考え方も先に確認しておく

安すぎる会社は、職人の質や工事管理が弱いケースもあります。
現場では「結局やり直しで高くついた」という話もあるので、価格だけで決めない方が安全です。

オーバースペックがないかリフォーム会社に確認する

ユニットバスはオプションが多いので、気づくと予算が膨らみがちです。
ここでのコツは「自分の家に必要なものだけ残す」こと。

例えばマンションのように窓がない浴室で、壁パネル断熱を厚くしても体感が出にくいケースがあります。
逆に戸建てで窓が大きい・寒さが悩みなら、断熱系のオプションは満足度が上がりやすいです。

  • 「うちの家で、そのオプションを付ける意味はある?」と具体的に聞く
  • 必要な機能は残し、満足度が低いものは削る
  • 迷うものは、ショールームで触ってから判断する

補助金が絡む場合もあるので、オプションは「費用」と「得する可能性」をセットで確認すると安心です。

7. まとめ

この記事を通して、費用の相場や費用を抑えるテクニックについてざっくりだとは思いますがお分かり頂けたかと思います。
最後に、予算内で最適なリフォームを実現するためのコツをお伝えします。

7-1. 予算内で最適なリフォームを実現するコツ

浴室リフォームを成功に導くためには、費用管理と質のバランスが重要です。 予算内で理想の浴室リフォームを実現するためのコツを紹介します。

  • 明確な予算計画:予算内で実現可能な範囲を理解し、優先順位を設定します。
  • 複数の見積もりの比較:価格だけでなく、工事範囲・提案の妥当性・会社の信頼性も評価します。
  • 補助金や助成金の活用:対象工事がある場合は、申請も含めて相談します。
  • 必要な機能に絞る:提案されたオプションが本当に必要か、生活導線と掃除負担で判断します。
  • 長期的な視点での評価:ランニングコストやメンテナンス費も含めて検討します。

リフォームは、ただ単に新しい設備を導入するだけではなく、日々の生活を豊かにし、家全体の価値を高める機会です。
上記のコツを活用し、計画的にリフォームを進めることで、理想的な浴室空間を実現しましょう。

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