浴室ドア交換ガイド:カバー工法がおすすめな理由や費用相場

2024年3月20日

浴室ドア

こんな方におすすめ

  • 浴室ドアだけを交換するときの工期や費用を知りたい
  • 新しい浴室ドアは、どんなものを選べばいいのか教えてほしい

あずた
数十件と浴室リフォームや浴室の入口ドア交換に携わってきた私が、浴室ドア交換の詳細や注意点など解説していきます。

特に浴室ドアの交換は、見た目の印象を大きく変え、使用感にも直結する大事なポイント。

それに隙間から水漏れしてそうだけど、なかなか修理依頼できずに、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、浴室ドアのリフォームに焦点を当て、カバー工法の利点や、リフォーム費用の相場などをわかりやすく解説していきます。

1. 浴室ドアの役割や交換時期のサイン

お風呂のドアはただの入口ではありません。

実は日頃なかなか意識しないとは思いますが、いろいろな重要機能があります。

このセクションでは重要な役割と、交換時期のタイミングを解説します。

1-1.浴室ドアの重要な役割

浴室ドアの重要な役割を一覧にまとめました。

浴室ドアの役割

  • 隙間をなくして気密性を保つ
  • 換気がスムーズになるように通気口(換気ガラリ)がある
  • 浴室と洗面・脱衣所の間の隙間に水が浸入しないように防水機能がある
  • 浴室内で人が倒れた際にドアが開けられなくなったときに、簡単に外せる仕組みがある(近年の浴室ドア)

つまり、故障や経年劣化によって、上記のような機能が働かなくなってしまうのです。

 

では、ドアがリフォームを必要としているサインとは何でしょうか。

以下で具体的に見ていきましょう。

1-2. 浴室ドアの耐久年数

浴室ドアは水蒸気や直接的な水の影響を受けやすいため、他の室内ドアよりどうしても劣化が早くなります。

それに、金属部品はサビが発生しやすく、ドアの開け閉めに支障がでやすい特徴もあります。

一般的には、約10年から15年がドアの寿命とされていますが、使用環境によってはそれより早く交換が必要になることもあります。

しっかりとしたメンテナンスを行いつつも、ドアの材質や使用頻度を考慮に入れた上で、交換時期を見極めることが大切です。

  • 一般的な耐久年数::約10~15年
  • 交換が推奨される目安の年数::15年以上

1-3. 日々の暮らしの中で見つけるドアの劣化サイン

ドアの開閉がスムーズでなくなったり、ギシギシと不快な音がしたりするのは、ドアの劣化サインの典型。

さらに、隙間からの水漏れ、ドアの歪み、表面の剥がれやカビの発生も、修理や交換を考えるべき重要なサインになります。

見た目の変化も重要で、特に表面材のはがれや色あせは、ドアの機能性だけでなく、浴室の美観にも影響を与えます。

放っておくと、水漏れによって浴室と洗面・脱衣所の間の木下地(土台なども含む)がダメージを受ける可能性があるため、これらのサインが現れたら、ドアの状態を専門家に評価してもらうことをお勧めします。

  • 劣化の典型的なサイン:開閉時の異音、動きの硬さ
  • ドアの動きの変化や見た目のチェックポイント::色あせ、変形、ひび割れ

1-4. 交換の時は?業者に相談して安心リフォーム

浴室ドアの劣化サインを認識したら、次は適切なリフォーム業者を見つけることが肝心です。

業者選びでは、その業者がどのような工事を得意としているのか、過去の施工例はどのようなものがあるのか、そして実際にリフォームを依頼した他の顧客の評価はどうかを調べましょう。

さらに、リフォームに関する相談や見積もりが無料で提供されているかもポイントです。

信頼できる業者から適切なアドバイスを受けることで、安心してリフォームを進めることが可能になります。

 

次に、ドア交換はなぜ「カバー工法」が推奨されるのかを見ていきましょう。

2. 浴室ドア交換はカバー工法がだんぜんオススメな理由とは?

リフォームで浴室ドアのみ交換を考えたとき、その方法は次の2つしかありません。

  • カバー工法
  • アタッチメント工法

それぞれに似たような施工方法となりますが、カバー工法がだんぜんオススメです。

その理由も含めて解説していきます。

浴室ドアは各メーカーのユニットバス部品の一部です。同じ商品が存在すれば浴室ドア交換は可能ですが、何十年も経過していると各メーカーとも廃盤になっているため、基本的には上記の2つの方法しか選択肢はありません

2-1. ドアを新しく、カバー工法の基本と利点

カバー工法も、アタッチメント工法も、既存のドア枠を残して新しいドアを取り付ける方法です。

この方法の最大の利点は、壁の大きな改修を必要とせず、比較的短時間で作業が完了することです。

また、コストも全体的に削減される傾向にあります。

唯一のデメリットとしては、既存の枠を残して取り付けるため、若干ですが、ドアが小さくなります(数センチ)。

カバー工法の特徴としては、その名前の通り、既存のドア枠と新しいドア枠との隙間を、化粧材でカバーします。

カバー工法は床にもカバー材が入るため、若干の段差ができてしまうデメリットがあるものの、

見栄えはキレイになりますし、なにより最も重要なメリットがカバーのおかげで水漏れのリスクが軽減されます。

ですので、浴室ドア交換はカバー工法がだんぜんオススメです。

 

続いて、アタッチメント工法との違いについて解説します。

2-2. アタッチメント工法との比較

アタッチメント工法は、基本的にはカバー工法と似たような施工で、既存のカバーを残して、カバーの上にドア枠を設置するところは同じです。

ですが、カバー工法と異なり、既存のドア枠と新しいドア枠の間をコーキング(シリコンボンド)で埋める作業が必要となります。

カバー工法よりも、若干ですが金額が安くなるメリットがありますが、コーキング部分が長持ちしないですし、見栄えが職人の腕に左右されやすくなるデメリットがあります。

将来の水漏れリスクもやや高くなることを考えると、カバー工法がオススメです。

3. 浴室ドアの選び方:タイプとその魅力

浴室ドアには様々なタイプがあり、それぞれにメリットがあります。主要なタイプを見ていきましょう。

3-1. スペースを有効活用!折れ戸のメリット

折れ戸はスペースを節約できるため、狭い浴室に最適なドアタイプです。

特に新しいモデルでは、操作のしやすさやデザインの美しさにも優れており、スタイリッシュな浴室を演出できます。

折れ戸は開き戸への変更も可能ですが、変更時のコストや施工の可否を確認する必要があります。

3-2. 清掃が楽になる!開き戸のメリット

浴室ドア

開き戸はその堅牢な構造と使いやすさで、長い間多くの家庭で利用されてきました。

開き戸はまた、洗浄がしやすく、日々のお手入れが非常に簡単です。

開き戸から折れ戸への変更もでき、これにより新たな利便性を得られる場合もありますが、変更可能かどうかは専門家の意見を仰ぐと良いでしょう。

3-3. シンプルでスマート:引き戸とそのコスト感

引き戸はスペースを取らず、使い勝手の良さで現代の浴室に非常に人気です。

また、他のタイプに比べて一般的にコストパフォーマンスに優れており、スマートなデザインが多いです。

ただし、引き戸から他のタイプへの変更は困難なため、選択の際は長期的な視点で考えることが大切です。

4. リフォームの費用を考える

家族が毎日使う浴室は、いつでも快適で清潔であるべきです。

浴室ドアのリフォームは、そんな空間を長く保つための重要なステップです。

だけど、どれくらいの予算を考えれば良いのでしょうか?そして、その投資によってどのような利点が得られるのでしょうか?

4-1. 費用の相場と清掃性向上のメリット

浴室ドアの交換費用は、選ぶドアのタイプや材質、工法によって異なりますが、相場としては数万円から数十万円の範囲で考えられます。

新しいドアは清掃がしやすい材質で作られており、カビや汚れがつきにくくなっているため、バスルームを清潔に保つ効果が期待できます。

折れ戸、開き戸、引き戸それぞれに相場は異なりますが、次の費用を目安にしてください。

ドアのタイプ平均費用・相場
折れ戸80,000円〜120,000円
開き戸70,000円〜110,000円
引き戸60,000円〜100,000円

新しいドアへの交換は、清掃のしやすさや耐久性の向上、さらには美観の向上にもつながります。

4-2. ドアが新しくなるとどんないいことが?

ドアを新しくすると、壊れにくさや清掃のしやすさだけでなく、気密性が向上し、水漏れがしにくくなるなどのメリットがあります。

これらの改善によって、長期的にはメンテナンスコストを削減することも可能です。

  • 壊れにくい: 新しいドアは最新の技術で作られており、より耐久性が高いです。
  • 清掃が楽になる: デザインがシンプルで、溝や隙間が少ないモデルを選べば、掃除の手間が減ります。
  • 気密性が高くなる: 現代のドアは気密性に優れているため、防音効果や断熱効果が向上します。
  • 水漏れしにくくなる: 正確にフィットするドアを選べば、水漏れのリスクを大幅に減らすことができます。

これらのメリットを得るためにも、ドア選びと正確な施工が重要です。

5. 自分に合った業者の選び方

浴室ドアの交換を成功させるためには、信頼できる業者選びが欠かせません。ここでは、良い業者を見つけるためのコツとリフォームプランに合わせた業者選びのヒントを紹介します。

5-1. ドア交換だけのプロを見つけるコツ

ドア交換に特化した業者は、その専門知識と経験により高品質なサービスを提供することができます。このような業者を選ぶ際には、実績や保証、サービスの詳細をしっかりとチェックしましょう。特に、ドアの材質や機能に精通しているかどうかは重要なポイントです。

  • 専門性: ドア交換専門の業者は、特定の分野における深い知識と経験を持っています。専門性の高い業者を選ぶことで、質の高いサービスを受けることができます。
  • 実績: 過去の施工例を確認し、業者が提供する品質を把握しましょう。
  • 評判: 口コミや評価をチェックして、他の顧客の満足度を確認します。

5-2. リフォームプランに合わせた業者選びのヒント

もし浴室ドア周辺の下地が傷んでいると感じたり、より広範囲なリフォームを希望する場合は、総合的なリフォーム会社を選ぶことをおすすめします。

これらの会社は通常、様々なリフォーム案件に対応するための幅広い専門知識と経験を有しており、一貫性と継続性を提供できます。

リフォームプランの大きさや複雑さに応じて、適切な業者選びが重要です。たとえば、浴室全体のリフォームや、他の部屋への拡張を考えている場合、一つの業者が全てを管理してくれると効率的です。

また、専門のリフォーム会社を選ぶ際には、過去の施工例やクライアントからのフィードバック、アフターケアの体制なども確認しましょう。

  • リフォームの規模: 大規模なリフォームを考えている場合は、総合リフォーム会社が適しています。一方、特定の部分のみの改修であれば、その分野の専門業者を選ぶ方が良いでしょう。
  • 複数のリフォームを同時に依頼する場合: 複数の改修を一度に行う場合、全体を通じて一貫した品質を提供できる業者を選びましょう。

6. おすすめの浴室ドアメーカー

最適な浴室ドアを選ぶためには、信頼できるメーカーから選ぶことが重要です。ここでは、特におすすめのメーカーを紹介します。

6-1. おすすめNo1のYKKAPドア

YKKAPはその多様なデザインと機能性で人気があります。

耐久性が高く、メンテナンスもしやすいため、多くの家庭で選ばれています。

YKKAPのドアは、公式カタログで様々な種類を確認できます。

  • 特徴: 高い耐久性と幅広いデザインバリエーションが魅力。
  • 人気の理由: 機能性と美観を兼ね備えた製品が多く、多様なニーズに応えられるからです。

6-2. LIXILやホームセンターオリジナル商品

LIXILは、幅広いバリエーションを誇る信頼できるドアメーカーです。

また、多くのホームセンターでは、オリジナルの浴室ドア商品を提供しており、手軽に購入することができます。

こうした商品はコストパフォーマンスに優れ、独自のデザインも魅力的です。

7. まとめ

浴室ドアのリフォームは、毎日の生活をより快適に、そして浴室をより機能的で美しい空間に変えるための重要なステップです。

このガイドを参考にして、あなたの理想とする浴室を実現してください。

リフォームは大きな一歩ですが、適切な準備と知識があれば、必ず成功させることができます。

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