こんな方におすすめ
- 浴室の水栓が壊れたから交換したいんだけど、費用はどれくらい?
- どんな水栓を選べばいいの?
目次
1. 浴室水栓交換のタイミング
水栓交換を検討するタイミングはさまざまだと思いますが、ここでは3つのパターンに分けて解説します。
状況によっては部品交換でも良いケースもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
1-1. 水漏れが発生している場合
水漏れは、浴室の水栓交換を検討すべき最も一般的なサインの一つです。
ただ、水栓の水漏れといっても、漏れる箇所が異なるため、3つに分けてそれぞれ解説します。
- 水栓の根元(止水栓)から水漏れしている
- 吐水口やハンドル部分、シャワーホースの接続部からの水漏れ
- 上記以外の水漏れ
①水栓の根元(止水栓)から水漏れしている
根元から壁を伝って水が漏れているような場合です。
基本的には止水栓と根元の給水・給湯管との接続部分のパッキンが劣化して水漏れしているケースが多い。
ただし、「止水栓自体が劣化している」というケースや「給水管・給湯管から水漏れしている」というケースがあるため、注意が必要です。
この場合、できればリフォーム会社や水道業者に相談するのが望ましいでしょう。
②吐水口やハンドル部分、シャワーホースの接続部からの水漏れ
これも上記の①と同様に、水栓内のパッキンが劣化して漏れているケースが多いです。
水栓そのものを交換しなくても、部品交換やパッキン交換が直る場合が多いと思います。
多少知識が必要ですが、インターネットやYouTubeで、水栓の型番やパッキン交換方法を調べれば、ご自分で修理することも可能です。シャワーホースやパッキン、シールテープなどはホームセンターやAmazonなどでも販売していますし、部品もインターネット(例:通販モノタロウ)でも手に入ります。
③上記以外の水漏れ
接続部以外の水漏れは、どこから漏れているか分かりにくく、一見接続部から漏れているように感じることもあります。
金属に小さな傷やサビがないか、よく観察して確認しましょう。
もしも金属部からの水漏れでれば、水栓自体が寿命ですので、あきらめて水栓交換しましょう。
1-2. 浴室水栓が耐用年数を過ぎている場合
浴室やその設備にはそれぞれ耐用年数があります。
特に水栓は、日々の使用による摩耗や水質の影響を受けやすいため、耐用年数を超えると故障のリスクが高まります。
水漏れしてからでは無駄な水道代が発生したり、二次被害のリスクも高まるため、できれば故障前に交換するようにしましょう。
水栓の耐用年数:15~20年
20年を超えている場合で、浴室交換の予定がしばらくないのであれば、水栓交換がオススメです。
1-3. 使い勝手が悪く感じる場合
日々の生活の中で
- 水栓の操作がしづらくなった
- もう少し水量が調節しやすければ
- もっと簡単に温度を変えられたら
といった不便を感じたら、それは新しい水栓への交換を検討する良いタイミングかもしれません。
最新の水栓には、使い勝手を大幅に向上させる機能が搭載されているものも多く、快適なバスタイムの実現に役立ちます。
水漏れ、耐用年数の経過、使い勝手の悪化は、水栓交換のタイミングを教えてくれる重要なサインです。これらに気づいたら、次は水栓の種類と機能を考える段階に進みましょう。
2. 浴室水栓の種類と機能
快適なバスタイムのためには、機能性とデザイン性、価格とのバランスを考えて水栓を選ぶことが大切です。
ここでは、現代の浴室にぴったりの水栓の種類とその機能について解説します。
2-1. サーモスタット機能
サーモスタット付きの水栓は、設定した温度を一定に保つことができます。
水とお湯のハンドルが別々の混合水栓ですと、ちょうど良い温度にするための調整がいちいちめんどうですよね。
でも、サーモスタット付き水栓なら、手間なく快適にシャワーを浴びれますし、急なお湯の温度変化によるやけどのリスクを減らし、特に小さなお子さんがいる家庭におすすめです。
2-2. プッシュ式サーモ水栓
下記のようなプッシュ式のサーモ水栓は、ボタン一つでシャワーや吐水を出したり止めたりできるので、よりスムーズに操作ができます。
それに、水を止めるまでの無駄な時間がなくなり、省エネ効果も高くなります。
シンプルなデザインのものが多く、浴室の見た目をスッキリとさせたい方にもおすすめです。
2-3. 撥水水栓
水栓メーカーで有名な「KVK」では撥水機能付きの水栓があります。
浴室は水垢やカルキが残ってしまいがちですが、撥水機能があればお掃除の手間を軽減してくれるでしょう。
忙しい毎日の中で、お掃除にかける時間を少しでも減らしたい方、美しさを長期間保ちたい方にも、オススメの機能です。
水栓の種類と機能を知ることで、自分にとって最適な選択ができるようになります。次に、多くの方が気になるであろう、水栓交換の費用について考えてみましょう。
3. 浴室水栓交換の費用
高機能水栓への交換は初期投資が必要ですが、快適さと使い勝手の向上を考えれば、その価値は十分にあります。
また、長期的に見れば、水やエネルギーの節約によるコスト削減が期待できます。
具体的な費用については、選択する水栓の種類や機能、取り付けを行う業者によって変わってきますが、一般的なシングルレバー混合水栓の交換費用は、商品と工事費を合わせて下記の金額が相場です。
浴室水栓交換の費用相場:30000~80000円
交換工事費用はおおよそ2万円前後ですが、水栓のグレードによって大きくことなり、サーモスタットや撥水機能など、機能が多ければ高額になります。
浴室自体を交換する場合の費用相場を解説したページもありますので、ぜひ参考にしてください。
参考浴室リフォームの費用や相場ガイド(節約テクニックも解説)
浴室のリフォームは、どれくらいのお金が必要なの?
たとえば在来工法のお風呂で、TOTOのユニットバスにする場合など、パターン別にざっくりの費用が知りたい、そんな方のためにリフォーム会社で何百と浴室リフォームの見積書を作り、かつ現場をおさめてきた私が、浴室タイプや選ぶユニットバスのさまざまパターンを網羅しながら費用・相場を解説します。
4. 浴室水栓交換時の注意点
本セクションでは水栓を交換する際の注意点を解説します。
4-1. ハウスメーカーのオリジナルユニットバスの注意点
稀な事例ではありますが、一部のハウスメーカーのオリジナルのユニットバスによっては、簡単に水栓交換ができないケースがあります。
多くの戸建て、マンションではLIXIL、Panasonic、TOTOなど、大手メーカーが作っていユニットバスをそのまま設置しています。しかし、一部のハウスメーカーでは自社でユニットバスを作成したり、OEMでオリジナルのユニットバスを制作していることがあります。
特に水栓の根元の止水栓が壁面の中にある場合など、ユニットバスを分解しないと水栓が交換できない、という事態が発生することも。
その場合、工事費が高額になったり、最悪水栓だけの交換ができないこともあります。
もしハウスメーカーのオリジナルユニットバスという場合は、立てたハウスメーカーやリフォーム会社に相談しましょう。
4-2. 保証期間の確認と見積もりの比較
水栓交換を検討する際は、まず現在の水栓が保証期間内にあるかを確認してください。
保証期間内であれば、メーカーによる無償修理や交換が可能な場合があります。
また、業者に依頼する際は、複数の業者から見積りを取り、内容を比較することが大切です。
費用だけでなく、サービスの内容や保証期間も考慮に入れて選択しましょう。
水栓交換は数時間で終わる簡易な工事でありますが、給水管の状態や浴室の他の部位の確認やアドバイスをしてくれそうな業者を探すのが良いでしょう。
4-3. 専門会社に依頼するメリット
水栓交換は専門の知識と技術を要する作業です。
DIYで自分で行うことも可能ですが、専門会社に依頼することで、安心の品質と充実のアフターサービスを享受できます。
高機能水栓の取り付けは意外に複雑な場合が多く、専門会社に依頼することをおすすめします。
5. まとめ
浴室水栓交換は、水漏れ発生、耐用年数の超過、使い勝手の悪化などがタイミングです。
水栓の選び方では、サーモスタット機能や撥水性を備えたモデルが快適性と利便性を向上させます。
費用は機能により異なり、一般的に30,000円から80,000円が相場です。
交換作業はユニットバスの種類や保証期間の確認が必要で、専門業者への依頼をおススメです。
これにより、安全かつ効率的な水栓交換が可能となり、日常の快適さが保証されます。
この記事が、あなたの理想のバスタイム実現のお役に立てれば幸いです。毎日をもっと快適に、もっと楽しく過ごしましょう!