「外壁塗装の見積書ってどこをチェックすればいいの?」
「見積書のどこを比較したら業者の良し悪しって分かるの?」
そんな疑問にお答えします。
外壁塗装で失敗するかしないかは業者が作る「見積書」が大きな鍵になります。
もちろん見積書そのものをしっかりチェックする必要があるんですが、それだけでなく、例えば業者の見積書の説明など「見積りの前後」に重要なポイントが隠れています。
今回はそんな見積書で注意すべきポイントを解説していきます。
本記事の内容はこちら。
- 見積書をチェックする前に絶対外してはいけないポイント
- 失敗しないための見積書のチェックポイント
- 見積りの説明から分かる業者の良し悪し
では早速解説していきます。
目次
1.見積書をチェックする前に必要不可欠なこと
見積書のチェックポイントを解説する前に「そもそもなぜ見積書をチェックしなければいけないのか」という根本をおさらいしましょう。
その理由は2つあります。
- 契約後に施工内容・料金トラブルが発生しないようにするため
- 良い業者か判断するため
1つ目のトラブルについては説明が不要ですよね。
ポイントは2つ目。
契約前に見積書をしっかりとチェックすることで優良な業者か判断するのが大きな目的です。
あくまで見積りは判断・比較材料であることを念頭に置きましょう。
1-1.見積り前の「現場調査」こそが1番大切
当たり前のことですが、外壁塗装の見積りは業者が「現場調査」をしてから作成されます。
つまり、精度の高い調査が行われて初めて良い見積書ができるわけです。
現場調査をまったく確認せずに見積書だけを念入りに確認したところで、本末転倒になってしまいます。
まずはしっかりと現場調査に立ち会うようにしましょう。
とはいえ、素人の方が現場調査を見ても、その良し悪しはなかなか分かるものではありません。
大切なポイントは
ということです。
見学していれば緊張感を与えることになりますし、話しかけることで外壁の傷み具合や適切な塗料の情報なども入手できると思います。
1-2.複数の業者を比較しないと意味がない
上記に記載した「現場調査」も含め、見積書の良し悪しは1~2社比較してもなかなか分からないもの。
少なくとも3社以上は比較しましょう。
3社以上比較することでだんだんと「現場調査」「見積書」の良し悪しが見えてくるはずなので、より優良な業者に出会う可能性が高まるはずです。
もしも時間が無くてなかなか探せない、という場合は、次のような「一括見積もりサービス」を利用しましょう。
日本で唯一、建築士が運営する外壁塗装一括見積サイト「外壁塗装パートナーズ」fa-external-link
住所や大体の自宅の坪数を入力するだけで、住んでいる地域の外壁塗装業者3社から「無料」で見積りをもらえるサービスです。
外壁塗装パートナーズ以外にも一括見積りサービスはいっぱいあるので、ぜひ利用して情報を集めましょう。
ちなみに、この「外壁塗装パートナーズ」は次のようなメリットがあります。
- 相見積りによって価格が下げやすい
- 建築士が運営しているので、登録業者が信用できる
- 外壁塗装のプロから客観的なアドバイスがもらえるので失敗リスクが下がる
2.見積書のチェックポイント4点
2章から外壁塗装の見積書でチェックすべきポイントを4つ紹介します。
下記見積書の画像を例にして解説していきます。
2-1.塗りの範囲が正確な平米計算になっているか
まずは、外壁塗装の塗りの範囲が「平米×単価」で表記されているか、が基本です。
ざっくりと合計金額だけが書かれていたり、単位が「坪」計算になっているときは、金額の根拠があいまいなので作り直してもらうのが良いと思います。
また、「塗装が不要な部分が差し引かれているか」、も重要です。
サッシなど塗りが不要な部分があるので、ちゃんと差し引かれて計算されていないといけません。
複数社の見積りを比較すればおのずと分かると思います。
もし分からなければ業者の方に確認しておきましょう。
2-2.外壁の塗装箇所が細かく記載されているか
続いて、塗装箇所が細かく記載されているかもチェックしておきましょう。
上記の見積り例の画像は「破風・軒裏・雨樋・バルコニー」の4つ、それぞれの塗装箇所に対して範囲と単価が記載されています。
ざっくりとした記載しかない場合は注意が必要です。
逆に「ここは塗らない」という箇所が見積書に記載してあったら親切な見積書なので安心感が高まります。
2-3.塗料の種類・名前、塗り回数が記載されているか
見積書には、必ず塗料の「種類・名称・塗り回数」は記載してもらうようにしましょう。
もしも契約後や施工後にトラブルが発生したときに、塗料メーカーに問い合わせることができるからです。
契約後には、塗料のカラー番号も明記してもらえば、トラブル予防になると思います。
2-4.付帯工事が記載されているか
付帯工事も細かく「工事内容・範囲・単価」が記載されているかチェックしておきましょう。
外壁塗装工事は必ず「足場・洗浄」などの付帯工事があります。
また、時には補修工事などが加わる場合もあると思います。
これも細かく記載されていれば契約後・施工後のトラブル予防になりますので、もしも細かい記載がないなら作り直してもらう方が良いでしょう。
3.見積書の特に注意すべき2つの項目
本章では、見積書のチェック項目で、特に注意すべき項目を2つ解説します。
下記見積書の画像を例にして解説していきます。
3-1.支払い条件
多くの外壁塗装やその他のリフォームは、契約直後と工事完了後の2回に分けて支払うことになります(金額が大きいと中間金を含めて3回の場合もあります)。
上記画像の見積りの場合は、契約着手金が30%なので約34万円以上を前もって支払い、工事完了後に残りの79万円以下を支払う形になっています。
多くの外構塗装業者の見積りにはこの「支払い条件」が記載されているので問題はありませんが、着手金だけ入金させてから逃げるというとんでもない悪徳業者の被害にあった方もいるので、注意しましょう。
特に着手金の金額が大きい場合や、値引きなどをエサに着手金を多く支払わせようとする業者だった場合は、疑った方がいいかもしれません。
3-2.保証の有無
保証の有無についても見積書に記載があるのか確認しましょう。
もちろん支払い条件同様にほとんどの業者が「有」と記載しているはずですが、問題は見積書と合わせて「保証書」を提示してもらえるかどうかです。
特に保証書は契約後に見ても意味がありません。
契約前に保証内容が口頭の説明だけだった場合は、間違いがあるといけないので、事前に保証書をもらえるように依頼しましょう。
また、保証書は隅々まで読み、保証年数・保証範囲などを確認しておくのが理想的です。
4.見積書の説明で業者の良し悪しが判断できる
前章まで見積書の良し悪しをチェックするポイントを解説してきましたが、4章では外壁塗装業者からの「見積書の説明」から業者の良し悪しを判断するポイントを解説します。
素人ではなかなか見積書だけを見ても内容が理解できません。
特に料金に関わるポイントなので、見積書の丁寧な口頭説明は業者の「義務」です。
その義務を放棄して見積書の口頭説明がテキトウな施工業者(または営業マン・担当者)は絶対に避けるべきだと思います。
4-1.値引きなどの駆け引きのニオイが強い
新築の営業マンでもそうなのですが、リフォームの営業マンや担当者は最初に見積書を提示する際、値引き額をどう記載するかいろいろ悩みます。
- 最初は値引き額を記載せず、競合ライバルの値引き額の様子を見てから2回目の見積書の提示で値引き額を表示しよう
⇒ なるべく値引き額を増やしたくない場合 - 最初から値引き額を大きくして、何か値引きが大きい理由を付けて特別感を演出しよう
こんな形で単価を上げようとか、お得に見せようなどと駆け引きを考えます。
多少は仕方がないこともしれませんが、過度にこういった駆け引きのニオイが強い場合はその業者は避けた方がいいかもしれません。
そもそもお客様目線に立てない業者・営業マンが過度の駆け引きをします。それに、駆け引きに頼る業者・営業マンはやはり提案や施工力に自信がない傾向にあります。
外壁塗装は施主が見えないところで手抜きしやすい特徴があります。値引き額が25%を超えるような大きい額の場合は疑ってかかりましょう。
4-2.補修箇所を提案してくれる業者・営業マンがベスト
外壁塗装は特に「価格」や「値引き額」だけで業者を判断しては失敗するリスクが高くなります。
施主が「予算が少ないからなるべく安い業者が良い」という考えだけで業者を探すと、業者側はそれを察知して、なるべく安い塗料を提案したり、本当は補修をしっかりやった方が長持ちすることが分かっているのに補修を提案しなくなります。
逆に考えれば、見積りの金額が高くなってしまうのに、しっかりと補修箇所までを提案してくれる施工業者・営業マンはしっかりとした「お客様目線」を持っていると言えます。
いろいろな見積書を比較して、ちゃんと提案してくれる業者・営業マンを選ぶのが良いでしょう。
5.まとめ
外壁塗装の見積書のチェックポイントはお分かり頂けましたか?
また、見積書の確認だけでなく、事前の「現場調査」や「見積書の口頭説明」が実はすごく重要なポイントです。
時間を使って施工業者を探して、細かく現場調査や見積りをチェックしていく。
なかなかの労力になってしまいますが、外壁塗装は失敗しやすいリフォームですので、めんどくさがらずに頑張って確認していきましょう。
最後までご愛読頂きまして誠にありがとうございます。