トイレリフォームの手洗い完全ガイド|種類と選び方

2026年1月2日

トイレ手洗いサムネイル

トイレリフォームを考え始めたとき、「手洗いをどうするか」で迷う方はとても多いです。

今の手洗いが古い・使いにくい・掃除が大変、またはタンクレスにしたいけど手洗いがなくなるのが不安…そんな方に向けて書いています。
手洗いの種類別に(タンク上・独立型・トイレ一体型)を現場目線で整理し、家に合う選び方が分かる内容です。

あずた
「トイレ リフォーム 手洗い」で検索される方って、だいたい“今の不満”がはっきりしているんです。
この記事では、その不満から逆算して、後悔しない手洗いの選び方を現場目線で整理します。

目次

1. トイレリフォームで「手洗い」を見直す人が増えている理由

トイレリフォームの相談では、便器だけでなく「手洗いもこの機会に見直したい」という声が増えています。

理由は大きく3つで、老朽化使い勝手、そして見た目と掃除です。
毎日必ず使う場所だからこそ、小さな不満が積み重なると「もう変えたい」に直結しやすいんです。

1-1. 手洗いの老朽化・故障が増えている

手洗いは年数が経つと不具合が出やすく、漏水・止まりが悪い・変色などが起きます。

古いタイプだと部品供給が終わっていて修理できず、結果として交換が必要になるケースもあります。
特にタンク上の手洗いはプラスチック製も多く、便器本体より先に限界が来ることもあり、「手洗いだけ古く見える」という理由でトイレ全体をリフォームする方も多いです。

収納一体型の手洗いで、収納部の扉に不具合が発生しているケースも多々あります。

1-2. タンク上手洗いが使いにくく感じるようになる理由

タンク上の手洗いは奥に手を伸ばす形になりやすく、前かがみ姿勢が増えます。

年齢を重ねると腰や膝に負担が出やすくなり、「手を洗う動作が地味につらい」と感じやすいんです。
将来を見越して、リフォームのタイミングで見直しておくと安心です。

1-3. トイレ空間をきれいにしたいというニーズの変化

最近は「トイレ=設備」だけでなく、「トイレ=空間」として整えたい方が増えています。

掃除のしやすさ、生活感を減らす収納、来客時の印象など、手洗いは空間の見た目を左右する場面が多いです。
手洗いを変えるだけで清潔感が一段上がることもあるので、便器と一緒に手洗いを考える流れが自然になっています。

2. トイレの手洗いはまず3種類に分かれる

手洗いを選ぶときは、細かな商品比較の前に「方式」を決めるのがコツです。

方式が決まると、使い勝手も工事の内容もスッと整理できます。
分岐はこの3つです。タンク上独立型、そしてトイレ一体型です。

トイレ手洗い種類

ココがポイント

手洗いは「方式(タンク上/独立型/トイレ一体型)」を先に決めると、工事や費用の話がブレにくいです。

2-1. タンク上手洗い

もっともなじみのある手洗いですよね。
トイレのタンクを交換するだけですので、余計な手間もなく、商品代・工事費ともに価格が抑えられます

一方で、ボウルが小さめで水はねしやすい・姿勢がつらいなどの不満が残ることがあります。
プラスチック製の場合も多いため、経年劣化も早いでしょう。

2-2. 独立型手洗い

トイレ内に手洗いを別で設置する方式です。
すでに独立型手洗いがある場合は、既存の手洗い交換になるため工事も比較的シンプルで、費用負担も抑えやすいのが特徴です。

一方で、新たに手洗いを新設する場合は、給排水工事が必要になり、工事規模が少し大きくなる点には注意が必要です。
位置や高さを調整しやすく洗いやすさを上げやすい反面、選ぶタイプによって見た目・掃除のしやすさ・費用差が大きくなります。

商品バリエーションは非常に豊富なので、空間や優先順位に合わせて細かく選べるのも独立型手洗いの特徴です。

2-3. トイレ一体型手洗い

トイレ本体の給排水を利用して手洗いユニットを設置する方式です。
TOTO、LIXIL、Panasonicなどのトイレメーカーがトイレと手洗いをセットで作っています。

各メーカーともに、タンクレストイレのみが対応している手洗いとなります。

新規の給排水工事を増やしにくく、工事費や工期が読みやすいのが強みです。

2-4. 方式別:手洗いの概算費用(目安)

※下記は“手洗いを整えるための追加費用目安”です(商品+工事費)。内装や現場条件で変動します。

方式 手洗いの概算費用(追加目安) 工事の重さ
タンク上の手洗い 1〜2万円程度(工事費追加はなし) 軽い
独立型手洗い 6〜50万円程度(タイプで幅大) 中〜重い
トイレ一体型手洗い 5〜30万円程度(タイプで幅あり) 軽い〜中

3. 独立型手洗いの種類と特徴

独立型手洗いは「付ける・付けない」だけでなく、実は中身が3タイプに分かれます。

ここを分けて考えると、見た目・掃除・費用の違いがはっきりします。
さらに、既製品ではなく現場で組む「造作」もあります。

3-1. シンプルキャビネット付き手洗い

配管を隠すための小型のキャビネットが基本で、見た目が整いやすく、費用も抑えられるタイプです。
壁に埋め込める仕様があるのも特徴で、スペースを抑えたい家で選ばれやすいです。

カウンターを伸ばせるタイプもありますが、手洗器(ボウル)の選択肢は多くありません。

LIXILコフレル出典:LIXILコフレル

3-2. ドレッサータイプ手洗い(カウンター・収納セミオーダー)

カウンターや収納キャビネットのサイズ・タイプを選べるタイプで、高級感と収納力を出しやすいのが特徴です。
その分、場所を取りやすく金額も上がりやすいので、トイレの広さとの相性が重要です。

水栓や手洗器(ボウル)など、選択肢が多く、自分好みにカスタマイズできます。

TOTOプレミアムシリーズ出典:TOTOプレミアムシリーズ

その他、トイレメーカー以外にも「アイカ」「サンワカンパニー(ミラタップ)」など多くのメーカーでドレッサータイプの手洗いを販売しています。

3-3. 手洗いのみ(手洗器+水栓のシンプルタイプ)

手洗器(ボウル)と水栓だけのシンプル構成で、省スペースにまとめやすいタイプです。
比較的安価に抑えやすい一方、配管が見えることが多く、見た目や掃除の考え方が必要になります。

収納は別途考える前提になります。

LIXILオールイン手洗い出典:LIXILオールイン手洗

上記画像は壁から配管が立ち上がっているので短くて済んでいますが、床からの場合は配管が長くなります。

手洗いのみの場合もトイレメーカー以外にも多くのメーカーで販売しています。

3-4. 補足:完全造作の手洗いという選択肢

造作は、メーカー既製品をそのまま付けるのではなく、手洗器・水栓・カウンターを組み合わせて現場で加工しながら設置する方法です。

造作手洗い

さまざまなメーカーの商品を組み合わせるため自由度は高いです。
反面、施工の手間が増えやすく(工事費がやや上がりやすい)、仕上がりは職人の経験に左右されます。

イメージ共有が甘いと“思っていたのと違う”が起きやすいので、打ち合わせ精度が大切です。

3-5. 独立型手洗い:タイプ別の概算費用(目安)

独立型の種類 概算費用(追加目安) 特徴
シンプルキャビネット付き 6〜10円程度 配管を隠してスッキリ/手洗器の選択肢は少なめ
ドレッサータイプ(セミオーダー) 20〜50万円程度 収納・カウンターの選択肢が多い/場所を取りやすい
手洗いのみ(手洗器+水栓) 6〜15万円程度 省スペース/配管露出になりやすい

4. トイレ一体型手洗いの種類と特徴(分類を追加)

トイレ一体型手洗いは、トイレ本体の給排水を利用して設置する前提の商品です。

マンションなど新規の給排水工事がしにくい現場でも収まりやすく、工事費と工期を抑えやすいのが大きなメリットです。
その代わり、手洗器(ボウル)の選択肢は多くありません。

4-1. シンプルキャビネット+カウンタータイプ(配管目隠し)

カウンター下の部材で給排水管を隠して、見た目をスッキリまとめるタイプです。
現状はTOTOとPanasonicが中心です。

TOTOネオレスト手洗器付「ワンデーリモデル」出典:TOTOネオレスト手洗器付「ワンデーリモデル」

4-2. キャビネット式ドレッサータイプ(壁面収納型)

腰高下の壁一面にキャビネットを設置するタイプです。
背面一面だけでなくL型レイアウトもあり、収納力と見た目の完成度が高いです。現状はLIXILが中心です。

LIXILサティスリトイレ 手洗器付出典:LIXILサティスリトイレ 手洗器付

4-3. コーナー手洗いタイプ

トイレ奥の左右どちらかにコンパクトに手洗いを設置するタイプです。
場所を取らず、もっとも安価にまとめやすい傾向があります。

コーナー手洗い出典:LIXILサティスリトイレ 手洗器付:施工イメージ

現状はLIXILとPanasonicが中心です。

4-4. トイレ一体型手洗い:タイプ別の概算費用(目安)

トイレ一体型の種類 概算費用(追加目安) 特徴
コーナー手洗い 5〜8万円程度 省スペース/安価にまとめやすい
シンプルキャビネット+カウンター 8〜20万円程度 配管を隠してスッキリ/工事が増えにくい
キャビネット式ドレッサー(壁面収納) 15〜30万円程度 収納力が高い/場所を取りやすい

5. 悩み別|今の不満から逆算する「手洗い」の選び方

トイレの手洗いは、「何となく良さそう」で選ぶと後悔しやすい設備です。
一方で、今感じている不満から逆算すると、選択肢はかなり絞れます。

「奥くてしんどい」「掃除が大変」「おしゃれにしたい」「タンクレスにしたい」
このあたりの悩みは、実は手洗いの“方式”と“位置”を整理するだけで解決できるケースが多いです。

ここでは、現場で相談が多い悩みを4つに分けて、向いている手洗いの考え方を整理していきましょう。

5-1. 「奥くてしんどい」「腰が痛い」と感じている人へ

タンク上の手洗いがつらく感じる原因は、ほぼ共通しています。
それは奥に手を伸ばして、前かがみで洗う姿勢になることです。

若い頃は気にならなくても、年齢や体調の変化、夜間や冬場など条件が重なると、「手を洗う動作そのものが負担」に感じやすくなります。

この場合、優先すべきはデザインよりも位置と高さです。
独立型やトイレ一体型のように、手前で自然な姿勢で洗える位置に寄せられる手洗いは、体への負担が大きく減ります。

将来的に介護や見守りが必要になることを考えても、無理な前かがみ動作を減らしておくと安心です。

5-2. タンクレスにしたい人は「手洗いをどう残すか」を先に決める

タンクレストイレを選ぶと、タンク上の手洗いは必ずなくなります。
そのため、「あとから考えよう」とすると迷子になりやすいポイントです。

結論から言うと、戸建てでもマンションでも、最初に検討すべきはトイレ一体型手洗いです。
理由はシンプルで、給排水工事を増やしにくく、工事費と工期が読みやすいからです。

独立型を後付けで検討すると、想定外の配管工事が発生するケースも少なくありません
まずは失敗の少ない一体型をベースに考え、条件が合えば独立型を検討する流れが現場的には安心です。

間取りによりますが、トイレの外側に手洗いや小型の洗面化粧台を設置する方法も一緒に検討しましょう。

タンクレストイレについてまとめた記事もあります。

5-3. 手洗い周りの掃除が大変と感じている人へ

「水はねがひどい」「輪ジミが残る」「ホコリが溜まる」
掃除の不満は、使い方よりも形状で決まることがほとんどです。

水はねが出やすいのは、

  • ボウルが小さい・浅い
  • 手洗器(ボウル)からタオル掛けまでの距離がある
  • 配管や凹凸が露出している

掃除をラクにしたいなら、深さのある手洗器配管を隠せる構成を優先すると失敗しにくいです。
キャビネット付きや一体型は、拭く面が単純になり、掃除が続けやすくなります。

手洗器(ボウル)周辺の壁に、汚れがふき取りやすいパネルやクロスを貼るのも清掃性アップのポイントです。

5-4. おしゃれにしたい人が先に潰すべきポイント

トイレをおしゃれにしたい場合、見た目を崩す原因はだいたい決まっています。
それは生活感です。

具体的には、タオル・石けん・掃除道具。
これらが視界に入ると、どんなに設備を良くしても「生活感のある空間」になります。

カウンターと収納があるだけで、トイレの完成度は一段上がります
ただし、収納を増やしすぎると圧迫感が出るため、トイレの広さとのバランスが重要です。

造作を選ぶ場合は、色・素材だけでなく、寸法・置きたい物・水栓位置まで具体化してから進めると、「思っていたのと違う」を防ぎやすくなります。

6. 工事費・工期で後悔しないためのポイント

手洗いリフォームで後悔が出やすいのは、「仕上がり」よりも工事内容と費用の認識ズレです。
特に多いのが、「思ったより工事が大きかった」「追加費用が出た」というケースです。

これは、商品選びの失敗というよりも、給排水条件と手洗い方式の相性を把握しないまま進めてしまったことが原因で起きやすいです。

6-1. 給排水工事が増えるケース・増えないケース

工事規模を左右する最大のポイントは、給排水を新たに動かす必要があるかどうかです。

  • 工事が増えにくい:タンク上手洗い/トイレ一体型手洗い
  • 工事が増えやすい:独立型手洗い(新設・位置変更)

独立型は自由度が高い反面、床や壁を開口して配管を新設する可能性があります。
一方、トイレ一体型は既存の給排水を使う前提なので、工事内容が読みやすく、追加が出にくいのが特徴です。

6-2. マンションと戸建てで変わる注意点

マンションでは、配管ルートや管理規約の制限により、給排水の移設が難しいケースがあります。
特に床下配管が触れない場合、独立型手洗いの新設は選択肢から外れることもあります。

戸建ては自由度が高い反面、床下や壁内の状況次第で下地工事が発生する可能性があります。

現地調査で「どこまで触れるか」を確認してから方式を決めると、後悔が起きにくいです。

6-3. 工事期間の目安と当日の流れ

工期は、「便器交換だけ」か「手洗い工事を含むか」で大きく変わります。

  • 便器交換のみ:半日
  • 一体型手洗い追加:1日~2日程度(内装工事の有無や収納サイズによって変動)
  • 独立型手洗い新設:2日程度(内装工事必須)

配管工事が増えるほど、トイレが使えない時間も長くなります。
事前に「何日トイレが使えないか」を確認しておくと安心です。

見積もりでは「本体価格」だけでなく、給排水・電気・内装工事がどこまで含まれているかを必ず確認してください。

トイレリフォームの工事期間の詳細をまとめたページもあります。

7. まとめ|手洗い選びで後悔しないために大切なこと

トイレの手洗いは、商品数も方式も多く、迷いやすい設備です。
ですが実際の現場では、「何を不満に感じているか」を整理するだけで、選択肢はかなり絞れるケースがほとんどです。

奥くて使いにくいのか、掃除が大変なのか、タンクレスにしたいのか。
その不満によって、向いている手洗いの方式・位置・工事内容は変わります。

特にタンクレスを検討している場合は、手洗いをどう残すかを先に考えることが重要です。
給排水工事を増やしにくく、失敗が起きにくい点から、まずはトイレ一体型手洗いを基準に考えると安心です。

手洗いは毎日使う場所だからこそ、見た目だけでなく、使いやすさ・掃除・将来まで含めて考えることが大切です。
この記事が、ご自宅に合った手洗い選びの判断材料になれば幸いです。

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